みやかお

— 2008/1/10 木曜日

パワパフガールズZ:かおるとみやこ

クリスマスのお話。Uさんから素敵なSSをいただきました!
11/25の記事、「みやこさん誰を待ってるのかな?」ってトコからいろいろと妄想をふくらませて下さったそうです。
なんてことない絵だけど、なにかを感じ取ってもらえると嬉しいものですね。
掲載許可を頂いたので、ここに公開します。「続きを読む」 からどうぞ~


なんだろう…この、胸がキュンvとする感じ。
彼女の姿を確認してから、ドキドキして落ち着かない。
こちらに気が付いて、笑顔で手を振る。
何気ない仕草からも上品な雰囲気が感じられ、
まったく、いつ見ても「オレ」とは違って女の子らしいな。
ダッシュで向かうその先に、とても可愛らしい少女がたたずんでいた。
「わるいわるい。待ったか?」
「いいえ。今、来たところですわ」
寒さでほっぺや鼻のあたまを赤くした顔で答える。
ずっと前から待っていたのがモロバレだって。
申し訳ない気持ちが胸に広がり、
「あの――」
謝ろうと口を開いた瞬間、
「じゃ、行きましょう!」
ぎゅっ、と微笑みながら腕に抱きついてきた。まるで不意打ち。
「お、おう」
――タイミングを逃した。
謝らせろよなっ!
でも、そんな優しさや気遣いが、みやこらしい。
「まずはどこへ向かいましょうかw」
「ん? みやこが行きたい所につきあうけど?」
「それが一番困るんです!」
風船みたいにほっぺたを膨らませる。
こんな可愛らしい怒り方、オレには無理だ…。
「―――」
「…どうかしました?」
「あ、いや」
つい見とれてしまった、なんて言えるわけない…。
「え~と、じゃあ…。なんか美味いもの食べれる所いこうぜ!」
「かおるさん。イルミネーションがとっても綺麗ですよ。」
「少しこの辺りを見て回りませんか?」
「ん、それもそうだな…」
本当は一刻も早く、腕を組んでいるこの状態から抜け出したかったんだけどなぁ。
腕から伝わるみやこのぬくもり。
ほのかなシャンプーの香り。
頭がクラクラしそうなんだ…。
「あっちに行きましょうv」
引っ張られるような、でも決して強引ではないみやこのリードでそぞろ歩く。
「………」
クラスの奴らや、知ってる人に会う前に手をほどきたい。
ちらりとみやこを見たなら、嬉しそうな顔していて、
これじゃ、恥かしいから手を離してとは言えないぜ。
「どうかしましたぁ?」
ドキッとして、考えを悟られないよう視線をそらす。
「ううん。何でもない。ももこ、今頃どうしてるかなって思って…」
キッとマユをつり上げ
「もうっ! デート中に他の女の子のこと考えちゃダメですよぉ!」
「ゴメンごめん…」
やっぱり、これってデートなんだな。

オレはみやこが好きだ。
ももこも好きだし、とーちゃんやかーちゃんも好き。
ハカセやケン、ピーチだって好き。
でも、この「好き」は、みやこがオレに向ける「好き」とはきっと違う…。
パワーパフガールズになって、本当に色んなことが起こりまくりで、
力を合わせて乗り越えてきたみやことももこは、親友と言ってもいい。
こんなことでも無けりゃ、友達にすらなっていなかったかもしれない、と今は思える。
みやことオレは、性格や考え方、感性がちっとも似ていないから一緒にいると楽しい。
オレには無いものばかりを持っていて、どうやってもみやこのようにはなれやしない。
女の子らしい女の子。――みやこはそんな感じだ。
それに比べるとオレは、ガサツだし、はたから見ても男っぽいんじゃないかと思う。
オレのドコが、みやこは好きなんだろう…。
「ぼーっとして、今度は何考えてるんですか?」
のぞき込んで来るみやこの大きな瞳。
「うわぁっ!!」
――顔が近いって!
ビックリして、つい大声を出してしまった。
「そんなに驚かなくてもw」
「何かやましいコト考えてたんですかぁ?」
「なんでも無いって!!」
みやこのこと考えてました、なんて言えるかよっw
「本当ですか?」
くすりと笑う。

「見ろよ! むこうのクリスマスツリーすごいぜ!」
一際目を引く、大きなモミの木を指差した。
「うわぁ~☆」
隣りにいたみやこが歓声を上げ、駆けてゆく。
そんなに急がなくったって、なくならないって…。
「はやく早く~!」
綺麗なもの、可愛いものにはホント、目がないな。
その時、一陣の風が通り過ぎた。
「………」
あれ? 今までみやこがくっついてた所が、やたらとひんやり冷たく感じる。
離れて始めてわかるみやこの温かさ…。
後になってようやく気づくしあわせって、ヤツなのかも…。
――をい、何考えてるんだ、オレは!
みやこと並んで、ツリーを見上げた。
色とりどりの電飾が散りばめられ、まぶしいくらい瞬いている。
洪水のような光があふれ、降り注ぐ光に照らされるみやこ。
キラキラ瞳を輝かせる横顔に鼓動が早くなる。
みやこって、こんなに可愛かったんだ…。
「とってもキレイだ…」
「何かおっしゃいましたか?」
「――あ、あぁ…うん。」
「見上げるものいいけど、空からも見たくなるよな~」
「そうですね。見る角度によっても印象は変わるものですから」
人差し指を立てて、キッパリ言う。
「でも、ダメですよ!」
「わかってるって♪」
ドキドキするけど心が安らぐ。不思議な感じ。


それから、露店のクレープやホットドックを食べ歩いて、
公園のベンチで、ホットココアを手に二人腰掛けた。
同じ物を見て、一緒に感動して、笑いあって、みやことの距離がかなり縮まった気がする。
月もだいぶ高くなり、そろそろ帰らないといけない時間だ。
でも、別れたくない気持ちが、まだ大きい。
今年あったこと、最近あったこと、しんみりする話、笑える話…。
取り留めのない話をしてたけど、手の中の缶がもう冷たくなってるし、そろそろ…かな。
切り出したのは、みやこだった。
立ち上がると、視線を遠くに
「わたし知ってますわ。かおるさんにその気がないこと。」
「断られてもしょうがない、って思ってました。」
静かに、ゆっくり、胸の内に広がる言葉。
「………。」
何も言えない…。
くるりと振り返り
「今日は付き合ってくれてありがとうございましたv」
いつもと変わらない笑顔。
「いいって、いいって。オレもすごく楽しんだから!」
「また、さそってくれよな」
それが素直な気持ち。
「優しいですねv」

ちゅっv

「へ?」
フッとみやこの顔が近付いたと思うと、一瞬、たしかに唇がふれた。
「うふふふ…」
「ちょ、ちょっとお前、今――」
顔から火が出そうなほど熱い。
もしかして、湯気くらいは出ているんじゃないのか?
悪戯な笑みで
「わたしからのクリスマスプレゼントですわv」
「また明日、研究所で会いましょう。おやすみなさ~い♪」
混乱して、動揺するオレを置いてきぼりにして、みやこの背中が小さくなってく…。
「あーもうっ! みやこのやつぅ~」
心臓が飛び出しそうなくらいバクバクして、汗までふき出す。
たまにダイタンなことをするよなっ! みやこはっ!!
突然過ぎて、今あったことが現実じゃない気すらしてくる。
「すぅぅぅ~ はぁぁ~~」
深呼吸をひとつして、ベンチにもたれ掛かった。
つめたく、かたい…。
そっとみやこの唇がふれたところに指をあててみた。
まだ、感触が残ってる…。
なんだろう この気持ち。
うれしいような、切ないような、くるしいような…
うまく言葉にできない感情がたしかに ある。
オレ… もしかして――


雪が舞い落ちてきて、オデコでとけて水になる。
ひょっとすると、積もるかも。
明日、研究所で雪合戦とか、いいよな!
そう考えるとわくわくしてきたぜ。
不意に背中がぞくぞくして
「はぁっくしゅん!!」
大きなくしゃみ。
何か、大事なコトを忘れているような…。
おっと! 思い出したっ!
風邪なんかひいてられないぜ。
早く帰らないと、ケーキ喰われて無くなっちまう。
あれこれ考え込むのは、オレらしくないな。
まだ、ぼんやりとしてるけど、そのうちきっとハッキリするだろ。
今はクリスマスケーキが大事だ!
残っててくれよ~!
猛然と走り出した。

  1. ちょっとちょっとぉ~!
    微笑ましくて、せつなくて、このお話・・・もう最高ですよ!
    これ以上言葉が出てこないや・・・
    しばらく余韻にひたります。

    │ k-なっとう │

  2. ぇええっ!!みなわさん福岡なん!?
    私もおまいりいった~!!

    │ 初子 │

  3. >k-なっとうさん
    この甘ーいカンジがたまらん!漫画にしてあらためて読んでみたいですね~。
    ちなみにケータイに転送して電車の中でも読み返してました。ニヤニヤしながら
     
     
    >初子さん
    勝ち組になれるように願かけてきたよ!
    大学のために上京したけど、たまに地元福岡に帰るのです。天神はオレの庭。

    │ みなわ │

  4. 다음 제 블로그(http://blog.daum.net/dark514)로 퍼갑니다..

    │ 박지영 │

  5. 잘 부탁드립니다.

    │ みなわ │

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